映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」を観ました / いろいろな考察が出来る名作だと思っています
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」アメリカで評判がすごく悪かったので、どうかなと思いながら観てきました。
フォリ・ア・ドゥ。。。
妄想性精神障害のひとつで、一人の妄想がもう一人に感染し、同じ妄想を二人ないし複数人で共有する事がある「感応精神病」らしいです。
話は通常の「芝居」のパートと、「歌」のパートがあるミュージカル的な構成となっていて、この「歌」のパートは、アーサーとリー(ハーリークイン)の心の声?妄想?を表していると思います。
本作は刑務所と裁判所の中の話なので、声に出さずに心の中で思いめぐらすことが多いと思います。
心の声だからこそ「歌」に乗せる表現方法が必要不可欠だったのだと僕は思います。
少なくとも僕の心には、めちゃくちゃ響きました。
でも、このミュージカル風な所が、評判の悪い要因の一つだとも言われています。。
ストーリーの感想というより映画の感想としてですが、この映画は観る人によって色々なとらえ方ができるよう、巧妙に作り込まれているなーと思いました。
1回映画を観て、疑問点がいくつかあって、そのために歌詞の内容をもっと知りたくなって思わずサントラ盤を買ってしまいました。
また、監督の話なんかも聞きたくて特集記事のあるHIHOという雑誌を買ったりして情報を集めてみました。
他に本では情報が載ってそうなものを見つけることができなかったので、YOUTUBEで他の人の考察とか色々と調べてみました。
それから、もう一度映画館に行って観て来ました。
前回字幕版で見たので、次は吹き替え版で観たかったのですが、開演時間の関係で今回も字幕版となりました。
1回目に観た時よりも少し深く理解できたような気がするけど、もっと妄想が膨らんで僕も感応精神病にかかったような気分になりました。
観客まで妄想に巻き込む。
これが監督の本当の狙いなのかもしれないですね。
あと、僕が映画を観て思った疑問点を載せておきますので、映画を観る時の参考にしてもらえたらうれしいです。
僕がフォリ・ア・ドゥを観て思った疑問点
①所々で入るアニメーションの意味
②冒頭の棟から棟へ移動するシーンの黒い傘がカラフルに変わる意味
③冒頭のアニメ「俺と俺の影」の意味
④作中によく出てくる「影」という言葉の意味
⑤作中によく出てくる「犬」という言葉の意味
⑥アーサーやリーが言っている「山」とは
⑦ラストの背後で起こっている事の意味
⑧リーとは何者か
⑨囚人たちが聖者の行進を頻繁に歌う意味
⑩ジョーカーとは何者か
もしかしたら今年僕が一番ハマった映画かもしれないです。
評判を鵜呑みにして観ないのはものすごくもったいないので、ぜひ鑑賞して欲しいと思っています。
そしてあーだこーだ妄想を膨らませてみてほしいです。
これは新たな映画(というかコンテンツ全般)の楽しみ方だと僕は思います。
サントラ盤もレディ・ガガとホアキンが50年代60年代の名曲の数々を歌っていて、BGMとしても最高にGoodです。
僕は、この監督の映画は「ハングオーバー」しか知らなかったですが、なかなか映像の細部まで気を使って作り込むのがうまいなと思いました。
伏線を敷くのもうまいなと思いました。
この人の他の映画も観たくなりましたし、参考にしたとされる、「タクシー・ドライバー」や「キング・オブ・コメディ」等も観てみたいなと思いました。
※僕のネタバレ有りの考察は下記の記事にあります。一度実際に映画をご鑑賞の上、見て頂くことをお勧めします。
「僕がフォリ・ア・ドゥを観て思った疑問点」も意識して鑑賞してもらったら、楽しさ倍増だと思うので、良かったらお願いします
映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」のネタバレありの考察 / 妄想が膨らむ問題作だと思います
パスワード:folie-a-deux-spoilers
備考
■劇場公開日:2024年10月11日
■監督:トッド・フィリップス
■キャスト:
アーサー・フレック・・・・・・ホアキン・フェニックス ジョーカー
リー・クインゼル・・・・・・・レディー・ガガ ハーリークイン
ジャッキー・サリバン・・・・・ブレンダリン・グリーソン 看守
メリーアン・スチュワート・・・キャサリン・キーナー アーサーの弁護士
ゲイリー・パドルズ・・・・・・リー・ギル 同僚の道化師
リッキー・・・・・・・・・・・ジェイコブ・ロフランド 囚人仲間
ハービー・デント・・・・・・・ハリー・ローティー 検事(トゥフェイス)