空腹の時間を作って健康になろう【「空腹」こそ最強のクスリ、おすすめです!】
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30代半ばを過ぎて、なんだかお腹周りが気になりだしたという人や、健康診断でだんだん血圧、尿酸値、血糖値、コレステロール値、肝機能などの数値が悪くなってきた人はいませんか?
また、ダイエットしたいけど、運動するのもしんどいし、カロリー制限や食べるものの制限とかも面倒くさいなんてあきらめている人はいませんか?
そんな人に朗報です!
「空腹の時間(ものを食べない時間)を作る」事で肥満を解消したり健康な体を手にすることができるそうです!
それも何日にもおよぶ過酷な断食をすることもなく、好きなものを食べながら、です。
今回、『「空腹」こそ最強のクスリ』という本から得た知識をざっくりとですが紹介します。
詳しくは書籍を読んでみてください。
中々痩せられない人や体の数値が気になる人に絶対におすすめの本です!
目次
1.現代社会における普段の食生活に潜んでいる意外な事実
あなたは健康な体を維持するためには、一日3回規則正しい時間に食事をとることが大事だと思っていませんか?
でも最近の研究では一日3食の生活が「食べ過ぎ」を引き起こしていると言われています。
成人が一日に必要なカロリーは1800~2200キロカロリーであるのに対して、僕達が食べている1食のカロリー摂取量は約800~1000キロカロリーと言われています。
ということは3度食事を取ればそれだけで本来必要な量の1.3倍以上のカロリーを摂取することになり、「食べ過ぎ」を引き起こしているということになります。
食べ過ぎによる害
食べ過ぎの生活を送っていると体に様々な害が及びます。
以下がその一例です。
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①内臓が疲れてしまい体がだるくなります。
②腸内環境が悪くなって免疫力が低下します。
②肥満(特に内臓脂肪過多)になり糖尿病、高血圧症、ガンなどの発症リスクが高くなります。
③脂肪肝などの生活習慣病のリスクを高めます。
④体を錆びさせる活性酸素の量が増え、老化を早めます。
食べ過ぎの害から体を守る方法
「モノを食べない時間を作る」ことです。
これだけです。
モノを食べない時間を作ることで肝臓に蓄えられた糖や体内に貯まった脂肪が分解され、エネルギーとして使われるようになるそうです。
そして一定以上の空腹の時間を取ることで「オートファジー」という人に本来備わっている機能が働き始めるそうです。
オートファジーは大隈良典博士が解明した仕組みで、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
オートファジーとは
生物は通常「食べたもの」から栄養を摂取して必要なタンパク質を作っていますが、何らかの原因で体に栄養が入ってこなくなると、体は生存するために「体内にあるもの」でタンパク質を作ろうとします。
この古くなったり壊れた細胞内のたんぱく質を集め、分解し、それらをもとに新しいたんぱく質を作るという仕組みが「オートファジー」とのことです。
オートファジーで得られる効果
◆ガンのリスクを下げる
私たちの体はたくさんの細胞から出来ていますが、この細胞は日々分裂を繰り返して生まれ変わっています。
通常は細胞が分裂する時にDNAが持つ情報どおりに正確にコピーされますが、DNAが傷つけられているとコピーミスが生じてガン細胞が生まれるそうです。
それでも人間の体は「DNAを修復する機能」や「異常な細胞を除去する機能」が備わっているので、大抵のガンはやっつけてくれるのですが、DNAへの攻撃回数が増えたり、加齢で修復機能や除去機能、免疫機能が衰えてくると生き残るガン細胞が現れるそうです。
オートファジーの機能が働くと、古い細胞や壊れた細胞が新しい細胞に生まれ変わるので、細胞が元気になり、修復機能・除去機能・免疫機能が向上して、ガンになりにくい体になるということです。
でも、すでにガンを発症している場合、オートファジーの効果がガン細胞に効いてしまい、逆効果となるので注意が必要とのことです。
◆高血圧症を改善させる
内臓脂肪がたまると血液中の脂肪が多くなり血管の内壁にこびりついて血管の内側が狭くなったり、血がドロドロになるので流れが悪くなり血圧が上がります。
内臓脂肪を減らすと高血圧症や動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などのリスクを減らすことができます。
◆認知症の発症を遠ざける
現在、認知症に対する決定的な予防・治療方法は見つかっていないですが、生活習慣病を予防することが認知症予防にとって大事だと考えられています。
◆免疫力UPでアレルギーや感染症を遠ざける
空腹の時間を作ると内臓を休ませることができるので、内臓の機能、特に「腸内環境」を向上させることができます。
これにより免疫力をUPさせることができます。
◆老化を防止し疲れにくい体になる
古くなった細胞を新しく生まれ変わらせるオートファジーの機能は老化の予防を抑えることにもなります。
また、活性酸素が細胞を老化させる原因の一つですが、細胞内のミトコンドリアというものが活性酸素に大きく関わっているそうです。
ミトコンドリアは細胞に必要なエネルギーを作り出す働きを持っているのですが、加齢や、食べ過ぎ、運動不足の状態だと、ミトコンドリアの質が悪くなり、エネルギーを作り出す能力が低下するだけでなく活性酸素を多く発生させてしまうそうです。
でも、オートファジーで細胞を新しく生まれ変わらせることでミトコンドリアも新しく生まれ変わり、老化を食い止めることができます。
モノを食べない時間を作る方法
僕の場合、生活が不規則なので決まった時間に食事出来ないのですが、大体は以下のように時間を作っています。

上の円グラフのオレンジのところが空腹の時間になります。
睡眠時間中も空腹の時間にカウントしても良いので、睡眠をはさむ方が実行しやすいと思います。
また、空腹の時間中にどうしても我慢できないときは「ナッツ類であれば食べてもOK」とのことです。
ナッツ類にはオートファジーを活性化させてくれる栄養素が含まれているからだそうです。
水分はゼロカロリーのものであればOKで、僕はお茶かブラックコーヒーを飲んでいます。
そして我慢できないときはピーナッツを食べています。
変なカロリー計算や食事制限もなく、空腹の時間以外の時間には好きなものを食べてもいいので、めちゃくちゃ簡単に実行できる健康法だと思いませんか?
僕の実践結果
僕は2021年1月中旬頃から空腹を感じるまでものを食べないようにし始めました。
今までは脂肪肝と言われたり、コレステロール値、血圧、尿酸値などの値が高いと言われていました。
空腹の時間を作り始めてから、体重は65㎏~68㎏だったのが62㎏~63㎏になり、明らかにお腹周りが細くなったように感じます。

血圧も最高150mmHg、最低100mmHg位あったものが、最高110~122mmHg、最低70~77mmHg位まで下がりました。

上のグラフは僕の体重と血圧の推移です。
測定データが少なくてすみませんが、今年の2月の値は結構下がっています。
まだ空腹時間を作り出してから健康診断を受けていないので他の数値がどのように変化しているかは分からないですが、良くなっている気がするので楽しみです。
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