株式投資の失敗パターン / どうしたら損しにくくできるのか?
将来に備えて貯蓄をしたいけど、「銀行の金利じゃ全然話にならないし、何か良い投資はないかなー」と、考えている人には『高配当株投資』や『インデックス投資信託』や『ETF』がいいと思います。
でも、『なんか損しそうで怖いなー』と考えている人のために、株式投資・投資信託での失敗パターンをまとめてみました。
失敗する時のパターンを知ることで、そのリスクを避けることができます。
投資は損をする可能性はあるけど、まったくリスクを取らないでいることもまた、大きなリスクだと思います。
知識を身に付けることでリスクを減らすことは可能です。
目次
1.株式運用の種類と特徴
◆個別株信用取引
銀行に入っている分の3.3倍まで購入可能(レバレッジ)。
売りから取引を始めることが出来る為、株価の暴落時にも利益を出すことが可能。
ただし売買期限が設定されているため、損している状態で取引を完了させなければいけなくなる場合がある。
預け入れしている額以上の損失が出る可能性がある。
◆個別株現物取引
口座に入っている金額分購入可能。
成り行き注文や指値注文で購入する。
買った時と売った時の差額で利益を得る『キャピタルゲイン』と企業が出す配当金で利益を得る『インカムゲイン』で利益を得ることが出来る。
元本割れのリスクはあるが、購入した額以上の損失はない。
◆株式投資信託
ファンドにお金を預けて資産運用を任せるタイプの株式投資。
ナスダックや日経平均株価、TOPIXなどの指数に連動して運用することをインデックス運用といい、ファンドが独自に投資商品を選んで指数より上回る運用を目指すアクティブ運用がある。
ファンドに運用を任せる為、手数料が発生し、インデックス運用よりアクティブ運用の方が手数料が高い傾向にある。
また、店舗窓口で取引する方が手数料が高い傾向にある。
元本割れのリスクはあるが、ファンドが分散投資してくれているので個別株を購入するよりリスク分散できている。
基本的には配当再投資になるため、貯めることに対しては効率的であるが、配当を手にしたい人には向いていない。
◆上場投資信託(ETF)
上場されている投資信託。
株のように買うことが出来る為、指値、成り行きで購入することが出来る。
基本的には、配当がでて都度支払われるため、配当に20%の税金がかかる。
配当分を再投資したい場合は、自分で再投資する必要がある。
手数料は投資信託より低め。
元本割れのリスクはあるが、ファンドが分散投資してくれているので個別株を購入するよりリスク分散できている。
貯めることに対しての効率はインデックス投資に劣るが、目標金額を達成して配当生活したい人には向いている。
2.各買い方別失敗パターン
◆個別株信用取引
損益大
・信用取引で買った株(建玉)が一定割合まで下がり追加で保証金(追証)が必要となる。
・追証を用意できず損切り確定。不足分が借金となる。
・信用期日の6か月を過ぎてしまい、損している状態で強制的に決済された。
◆個別株現物取引
損益大
・買っていた企業が倒産して株の価値がゼロになる。
・買っていた企業の株価が暴落して、買った時の株価より安い株価で売却(損切り)。
・大手証券会社や銀行の窓口で高い売買手数料で株を買う。
損益小
・株の売買を短期で行い売買手数料がかさんでしまう。
損益減
・株配当が減配した。
・株配当が無配になった。
◆株式投資信託
損益大
・詐欺証券マンにお金をだまし取られる。
・証券マンに高い手数料のゴミ商品を買わされる。
・大手証券会社や窓口で高い売買手数料や信託報酬の商品を買わされる。
損益小~大
・株の市場相場の影響で下落する。
・信託報酬の高い銘柄ばかり投資し続ける。
損益小
・継続せず短期で商品を買い替えすぎる。
・継続せず短期でやめてしまう。
◆上場投資信託(ETF)
損益大
・詐欺ファンドにお金をだまし取られる。
・大手証券会社や窓口で高い売買手数料や信託報酬の商品を買わされる。
損益小~大
・株の市場相場の影響で下落する。
・信託報酬の高い銘柄ばかり投資し続ける。
損益小
・継続せず短期で商品を買い替えすぎる。
・継続せず短期でやめてしまう。
3.対処方法
◆銀行の窓口や証券マンから買わずに、ネット証券で投資を始める。
・変に高い手数料や信託報酬を払わないで済むから。SBI証券か楽天証券等がオススメ。
・変な詐欺にあわないですむ。
◆長期保有で基本売らずに持ち続ける。
・投資信託は信託報酬や手数料の低いインデックス投資でコツコツ積立するのが良い。
アクティブ投資(運用)は手間暇をかける分手数料が高くなり、増えても手数料で持っていかれがちになる。
長期的に見ると、よほど優秀なアクティブ運用でないとインデックス運用の利益を上回れない。
・個別株は現物取引で高配当の銘柄を選び、長期保有し、配当(インカムゲイン)狙いが良い。
配当はその株を持っているすべての人に恩恵のあるものだから、初心者でも利益を得やすい。
◆個別株投資は、企業の分析を行えるようになって、長期保有できると思える銘柄を見つけてから始める。
・短期で売買するより長期で持ち続ける方がいいけど、どの銘柄が良いか選べる目を養ってからの方が良い。
ただ僕は知識もなく個別株から始めました。
最初はキャピタルゲインで儲ける事しか考えてなくて難しさを感じていたけど、配当狙いにしてからイメージに近い利益が得られるようになりました。
僕的には個別株投資も、びくびくするほどのリスクではないと感じています。
◆初心者はキャピタルゲイン狙いの投資はしない。
・多くの人が負けて一部の人だけが勝つゼロサムゲーム(もしくはマイナスサムゲーム)の投資だから。
・株価の上がり下がりはプロでも予想が難しく、勝ち続けることは難しいから。
・買うタイミングも難しいけど、何よりも「売る」タイミングが難しいから。
僕は多分今後もキャピタルゲイン狙いの投資はしないだろうと思っています。
◆初心者は信用取引はしない。
・信用取引は期間が決められた投資で、好きなタイミングで売買できなくなる。
・信用取引でできて、現物取引でできないことは、結局のところキャピタルゲインの取引だから。
ゼロサムゲーム(もしくはマイナスサムゲーム)なので、初心者はまず勝てない。
・信用取引でできる『レバレッジ』は、他人の金を使って投資する「借金」みたいなもの。
自分の実力以上のお金で投資をするとマイナスに振れた時に対応できなくなる。
株で損をするパターンの中でどうしようもないことがあります。
それは「市場相場の影響で買った株が下落する」ことです。
「株配当の減配、無配化」も予測は難しいですが、企業分析でまだリスクは下げられます。
上記の対処方法を実施して、コツコツ積立する「株の長期保有、高配当狙いの投資」は、一気にお金が増えることはないけれど、リスクを抑えながら誰もがお金を増やすことが出来る大きな武器になると考えます。
できるだけ若い時から始めるほうが良いですが、僕みたいな年代の人でも思い立った時から始めれば良いと思います。
銀行にお金を預けておけば減りはしないですが増えもしないので、より自由な生き方、幸せに近づく為には実践可能なリスクかと思います。
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